コブシを使わず、ただ食べずに想いを発信スル
今日(いや、もう昨日)は劇団ワークショップ。次回12月公演用の台本がはじめて数ページ配られたのだ。
芝居に携わる者なら誰しも、こうした折の心躍る感というのは、なんとも代えがたいものがある。
そうして夜の電車に揺られ帰り。
こんな時間も東京霞ヶ関の経済産業省の前(放射線量が高いらしい)では、19歳から22歳までの4人の若者が、原発に反対して、10日間、食を断っているという。
この未聞の日本の危機に、ハタチ前後の若者たちが、真剣に心を砕いている。
10日間の断食!
彼らよりよほどの脂肪をたくわえてしまった自分に、決行することができるだろうか?
---
200キロほど離れた場所で、すべての日常をさらわれてしまった人たちがいる。
土地を追われ、復興に向かうことすらできない。
日常をさらわれる。・・どういうことだろうか?!
遠い場所の話ではない。今も複合的に伝わる情報は安心から隔たっている。
いつ何時こうした、芝居の稽古をしたりという日常が、失われるか分からない。
---
少なくともこうした諸々を、知って、精神にたたみ込まなければ、自分は演劇に立ち向かうこともできないし、それ以前に、生きていく軸を保てない感じがする。
目や耳を開いて知ることを遠ざけては、マトモに考えることもできないし、考えられなければ、生を全体として生きることをも引き受けられない感じがする。だとすれば、芝居に向かうこともできなくなる。演劇表現というものが、生全般を扱うものだと、自分が信じている以上。
そして今は、「事象を精神にたたみ込む」といったフェーズを、完全に越えてしまっていると思う。
日常をさらうものには、抵抗しなければならない。
「いのち」を嘲笑う勢力に、反抗しなければいけない。
「弱肉強食」がまかり通るのを、渾身に否定しなければならない。
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また「みんな楽しくHappyがいい」さんが、彼らに関する記事の転載や動画の書き起こしをされています。下記にコピペしておきます。ぜひお読みください(ぜひU-stインタビューの動画も見てください)。
彼らよりずいぶん年上の人間として、多分に恥を感じると同時に、このインタビュアー氏と同じく、「若者がこんな考え方を持っていて感動しています」。
それから今日は13時から、「さようなら原発 5万人集会」@明治公園(千駄ヶ谷)です!
http://sayonara-nukes.org/2011/09/110919_s-2/
ハンストは21日まで。
どうか若い彼らの健康が、害されないことを切に祈ります。
こんな声を上げることは、「政治的」でも何でも無い。そんな「余裕」を含む文言で表されるものでなくて、徹底的に、「生活的」な事がらに他ならない。そう思っています。
******
経済産業省前でハンガーストライキをする青年たち
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-825.html
枝野経済産業大臣就任会見(9/12)のなかで、下記のようなやり取りがありました
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-821.html
(00:36:18)
フリーランス:
それからもうひとつ、今、経済産業省の入り口で4人の若者が
二十歳前後の若者がハンガーストライキをしています
10日間何も食べずに原発を止めて下さいと訴えています
それに対して一言コメントを頂きたいと思います
枝野:
ハンガーストライキをしていらっしゃる方がおられると言う事でございますが
原子力発電所を一刻も早く辞めるべきであるという心情は非常に強く分かります
しかしながらそれについては、国民的な合意のもとに、
あるいは議論のもとで結論を出していかなければいけないことだと思っておりますので
是非、ハンガーストライキというですね、ご自身の健康にも影響を与えるような手段ではなくてですね、
まさに国民的な議論をこれから進めていく中で、
そういったご意見についてもしっかりと述べていただきたいと思っております
僕たちがハンストをする理由
~コブシを使わず、拡声器を使わず、ただ食べずに想いを発信する~
http://hungerstrike.jimdo.com/%E5%83%95%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%8C%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B%E7%90%86%E7%94%B1/
「将来を想うハンガーストライキ」始まり 2011.9.11
http://www.youtube.com/embed/3pTkk_56qs8
こんにちは
岡本直也です。
金ちゃんと呼ばれているんで金ちゃんと会ったら呼んで下さい
僕は今日の5時から
僕と他の3人20代の若者で、経済産業省の正門で、ハンガーストライキをすることにしました
10日間塩と水で過ごします
僕たちが経産省前でハンストして何を訴えたいかというと
福島原発の事故を受けて、
これから長い間放射能が、僕たちの世代に残されるようになってしまいました
今まで普通に暮らしてきて、空気を吸ったり、食べ物をたべたり
当たり前だったことが、もう、脅かされるようになりました
若い世代にとっては、原発というのは
本当に「負の遺産」にしかならないと言う事を、世間に大きく訴えていきたいと思っています
経済産業省には、上関原発、新規立地計画の原発なんですけれども
この白紙撤回を求めてハンガーストライキ、
そして、再稼働。
住民、国民に対して何の説明も無いままに営業運転を
再稼働を始めようとしていることに対して
あと、
福島の人達や原発被災者に対しての補償というものが何もされていないまま
今まで進んできている
で、こういう事を原発を進めてきた国としてちゃんとやって欲しいということ
そういう国であって欲しいという、若い世代の思いを
広く、大きく世間に訴えていきたいと思っています
このハンガーストライキはみなさんの賛同と共感があって初めて意味を持つものだと思っているので
今日から10日間やりますので、みなさんの応援よろしくお願いいたします
詳細はホームページ
「将来を思うハンガーストライキ」で検索すると
僕たちの情報、ハンストをしている状況等をを伝えていますので
そちらの方もぜひ見て下さい
ありがとうございます
応援よろしくお願いしまーす
ハンガーストライキ4人の思い
http://www.youtube.com/embed/3pTkk_56qs8
岡本直也さん(20)
金ちゃん
1991年生まれ(平成3年)
原発事故があってから、内閣も新しい内閣になって、
原発の方針、これからどうしていくのかって、
原発これでも、事故が起きても稼働させていくのか、
それとも廃炉にむけて新しいエネルギー政策をやっていくのか
色々決まってくると思うんですけど、
その、いま
今、どっちに転ぶか分からない段階で
その中で僕たち、若い世代の想いっていうものを発信したいなっていうのがあって
で・・そうですね
今回は若い僕らの立場から「原発はいらない」という事を伝えたいと思って、
この若い、19,20,21,22の4人で訴えたいと思っています
きっかけは、僕は上関に普段いるんですけど
原発建設予定地で調査工事も原発の事故後もふつうの・・原発の事故前と同じようにやってて
町議員さんも多分、8対3で推進派の議員さんの方が多かったんですけれども
構図も変わっていなくて
しがらみとかそういうのがあると思うんですけど
周りから声を上げて変えていかなければいけないというのもあると思うし
そうですね・・今が声を上げる大切な時期なんだと思って
一番人の心にストレートに伝わってくるのがハンガーストライキかなと思って
ハンガーストライキというやり方で訴えたいと思いました
--暑いけど大丈夫そう?
暑いけど、さっき、冷えぴたシート貼ってくれた人とか、傘持って来てくれた人とか
関口さん:そう、この傘も贈り物でーす
贈り物です。
みんなのおかげで、いろんな支援、応援メッセージとか
本当にいろんな人が見てくれて、支えてくれてやっていけているので
頑張って行きたいと思います
関口詩織さん(19)
しおり
1992年生まれ(平成4年)
わたしは、原発が無くなって、
これ以上放射能のゴミとかがない世の中になったらいいなって思うんですけど
そのためにどうしたらいいかなって思った時に
もちろん自分の地元とか、大学とかのエネルギー問題を実際に
原発からシフトしていくという活動もしていこうと思っているし
そういうなんか、長期的な路線でちゃんとした活動もしようと思っているんですけれど
やっぱり、今だから発信しなければいけない、っていうか
若者がそう思っていると言う事を伝えたいなと思って
ま、それがハンストじゃなきゃいけないのかって言ったらわからないんですけど
「原発やめたい」って言うのは
誰も傷つけたくないし、人の命を大切にしたいって言う気持ちから、無くしたいと思ってるんで
自分が頂いた命を、犠牲って言うのか、まぁちょっとね、
粗末にする形で訴えるっていうのはどうかな?っとも思ったんですけど、
「それ以上のことが起きているんだなって思う」。という事も伝えたいです
山本雅昭さん(22)
どっきょ
1989年生まれ(平成元年)
ぼくは、311以降に初めてこういう問題を知って、
で、金ちゃんとか幹太とかは前からやっていて
僕は始めたばっかなんですけど、
なにより、今いろんな問題が世の中はびこっているけど
その、自分たちの命の問題だし、
将来の子どもたちの命の問題で
それは、その、みんなが阻止しなければいけないもんじゃないかなって思っていて
みんな、自分の正義って違うけど、
それは、みんなで守んなきゃいけないと思っていて
だから、この原発の問題について、
最悪、賛成でも反対でもみんなどう思ってもいいんだけども
めちゃくちゃ、とことん考えて欲しくて
身内の友達の間では
多分原発の話とかはしないと思うんですけど
そういうのが、こういうのがきっかけで
少しずつおきてったらいいなっていう
その思いのみでやってます
さっき、金ちゃんが言ってた通り
いろんな人から温かい支援をうけて、
僕は今ちょっと、満たされている気分になって、
すごくやって良かったなって・・まだ途中だけど、
やっぱ、頑張っていこうと思いました
米原幹太さん(21)
幹太
1990年生まれ(平成2年)
やっぱ、若い人たちっていうか
次の、今二十歳だとして60年位?を担う人たちが
やっぱり、結局、作っていくし、
この先もそうだし、今までの過ちって言うか、原子力に関しては
負の遺産として残るものも引き継いでいく、というのもやっぱり、
あのー、自覚しないとまずいかなっていう
それはどんな形でもいいんですけど
自分のこととして考えて、具体的に動き出さないと
もう、実際にもう、
今もイギリスから輸送されていますけれど
放射性廃棄物というものが・・それの処分とかも本当に実際に考えなければいけない訳ですよ
原子力がもし全廃になろうが。
そういうところも具体的に
なんか僕としては話していきたいなって
やっぱり、きっかけというか、まずは知ってもらって
僕らのアクションとか、いろんなアクションを通して知ってもらって
で、自分なりにまずは何か意見が言えるような
そういう世界になって欲しいなというので
僕はそういう感覚で活動というか行動してきたんですけど
それをさらに、311が起きたからこそ
広く。特にまァ、同世代の友達とかに伝えて
そこから繋がっていかたら良いなって思っています
そして、14日のインタビューです。やせちゃった・・
http://www.ustream.tv/recorded/17261548
(IWJ_TOKYO1 将来を想うハンガーストライキ)
9月14日
--:Ust繋がったんで、
(00:39)
どういう経緯でこれをやるようになったのかと、
いつまで続けるのかとか
あと、これまで何日かやってきて、感想とか、どうだったとか
ちょっと話していただいてもよろしいですか?
山本雅昭さん(22)どっきょ
はい。
とりあえず、何時までやるかっていうのは
21日の5時まで
11日の5時から始めたので、計10日間やります。
ハンガーストライキをやろうとした契機というのは
僕の話しになっちゃうと長くなるんですけど
僕はもともと社会問題には全く興味がなかったんです
震災が起きてからいろんな事初めて知って
「これはまずいな」と思って動き始めて、出会った仲間がこの、幹太と金ちゃん、しおり
で、この金ちゃんっていう子がハンガーストライキをやるっていうふうに言っていて
みんながそれに対して、「僕もやりたい」って集まったのがこの4人
で、何でこんな、ハンガーストライキをやるかって言うと
いろんなメッセージがあるんですけれど、
経産省の前に座っているという事もあって
政府に対して、経産省に対して、
上関原発のこととか、新しいエネルギー政策をして欲しいし
被災者の方の対策をどうにかして欲しい。
いろんなメッセージがあるんですけど、
声明内容に書いてありますけど
ただ、それとプラスもう一つあるのが
この問題についてとことんみんなに考えて欲しいし、知って欲しい。
で、そのきっかけになったらいいなと
「若者が水と塩だけで10日間過ごす」という、自分を追い込んでまで大事なメッセージがある
そういう形で、いろんなメディアにもしも取り上げてもらえて
それがいろんな民衆に
あんな若者がなんか、水と塩だけで10日間、経産省の前に座っているけど何のためにやってるんだろうね
バカじゃないのとか・・、
それをすごいっと思ってくれる人もいてくれたりとか、いろんな思いがあっていいんですけど
それで、原発のことを少しでも話してくれたらなっていう思いでやっています。
ここから僕個人の意見としては、
原発が賛成反対、ぼくはどっちでもいいと思っていて
それが二分化されてる
賛成と反対がいる。
でも、今そういう話しじゃなくて、
原発の反対運動を正しくしていくじゃなくて、
賛成も反対もお互い意見をぶつけ合って考えていかなければいけない
それは、政府の人も、もちろん役人行政だとか、東電、電力会社だとか、
いろんな人がいるけど、そういった立場を超えて話がしたい
で、こういうことがやりたいんですけど、
それはやっぱり、
僕たちが政府に声を上げるって言っても
届かない現状
だから、国民一人ひとりが、みんなが原発のことをとことん考えたら
良いんじゃないかなって僕は思っていて
--:そうですね。
何かこの前枝野さんが計算大臣になった時の会見で
私も見ていたんですけど、「ハンガーストライキをしている若者がいる」というのを
教えてくれた記者さんがいて、
それに対しての枝野さんの回答っていうのが
「命の危険があるから、そんなの辞めてもらいたい」ということと
「国民的議論が必要だから」という事を言ってたんですけど
国民的議論をする場が今は全然ないじゃないですか
なんか、こう・・
枝野さんの発言に対してはどういうふうに思いますか?
どっきょ:
ま、本当に国民的議論は必要だし
彼の立場上そういうのは仕方がない
特別彼に対して何かあるかって言ったら・・
ただ、国民的議論をする場って言うのを僕たちが作って行きたいし、そういうきっかけを
したいなっていうのが一番の思い
もしかしたら、政府の人もこの問題について無関心な国民
無関心な国民の意見を、ある考えからしたら聞きたくない
もともと一人で国を引っ張ってって
引っ張っていく、引っ張ろうとしているみんなが全く国に対して関心がなかったら
多分、引っ張ろうとする人が自分たちで独自のルールを作ってやっていくしかない
--:そうですね。
なんか、こう・・
今おいくつですか?
どっきょ:いま22です。大学4年です
--:大学4年生ですか。
なんか、私、個人的に見ていて、大学生というのが本当に無関心だなというのを
すごく感じるんですけど、
たとえば同年代の人とかと話していて
そういう、皮膚感覚でって言うか、そういうので感性というのを感じるか
ハンガーストライキじゃなく、日常の場でどういうふうに対応していますか?
どっきょ:どういう・・
--:無関心な人とかいるじゃないですか。日常的に会う人とかで
そういう人に対して、どうしてますか・っていうか・・
積極的に話をするようにしているとか・・
どっきょ:
やっぱり、いきなり原発の話っていっても
聞きたくないし、面倒くさいし、辛いですよね。命の問題だから、重い話だから
まず、地震の時どこにいたか、そんなフランクな所から
「どこにいたの?ああそうなんだ・・誰にメールしたの?」
そんな小さい所から
そうしていく中で原発の話しになったらいいなって
今一番大事なのは自分の考えたことをお互い言いあうって事がない
それが一番問題
話しあえれば解決はなくても考えられる
今、お互い議論する場が来たのかなって
原発の問題だけじゃなくていろんな問題に対して議論する時が来たのかなと
フランスとかアメリカだと酒飲みながら「今のアメリカどう思う?」とか自分の国のことを話す。
日本では酒飲みながら「今の日本どう思う?」そういう話をしない
そういうのが出来たらなって思う
--:
本当に政治のことを話すことが私達にはない
作られちゃってるのかなって思う
だから、僕たちが見えるものはすごく限られている
アメリカにはいろんなテレビがあっていろんな情報があってそこから選べる
あまり極端なことは言いたくないけど
すごく視点が
--:
ものすごくコントロールされてる気がしますね
若者がこんな考え方持っていて感動していますので
また来ます
******
19歳、20歳、21歳、22歳の想い
http://hungerstrike.jimdo.com/%E5%83%95%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%8C%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B%E7%90%86%E7%94%B1/
金ちゃん
1991年生まれ(平成3年)
twitter: @HungryKinchan
岡本直也です。小学校の頃に金髪だったから、通称・金ちゃんで呼ばれてます。
中国電力が2009年9月に上関原発の埋め立て工事を始め、僕は10月から、30年間反対運動をしてきた、祝島(原発建設予定地の対岸4kmに浮かぶ島)の人たちと一緒に、カヤックに乗って抗議行動をしていたカヤック隊として活動していました。
抗議行動は毎日続いて、誰かがいないと工事が始まってしまう状況が福島原発の事故前までずーっと続いていました。
それまでは、カヤック隊と祝島の人たちが協力しあいながら毎日座り込みや、カヤック、漁船などで中国電力の工事を止めていました。
祝島は漁や農業で生活し、暮らしています。
冬には海でひじき、もずく、わかめ、を採り、夏には岩ガキやサザエ、あわびを採る。農業も季節によって色んな農作物を作っています。
僕たちの命もこの自然の恵みを糧にして生きています。
10億円以上の漁業補償金の受け取りを拒否している祝島の漁師さんたちは、いつものように海の埋め立て工事に来る中国電力に「私たちは海を売っていません。」と自分の船より何十倍も大きな作業船に抗議しに行ってました。
故郷を守り、命を守り、命の糧となる自然を守り、これからの世代に受け渡していくためでした。
原発事故は、その代々受け継がれていた土地や文化、海を一瞬にして放射能で汚染してしまいます。原発が残す放射能という目に見えない有害な物質。
事故が起きなくても、海は埋め立てられ、毎秒190トンの放射能が混じった温度が7度も高い温廃水が海に垂れ流され続け、放射能のゴミが残されます。
僕は祝島の人たちが守り続けてくれていた自然を、受け継いで守っていきたいと思う。
原発の電気を使うために失うもの、犠牲になるもの、残されるものは、とてつもなく大きい。
「こんなにも命、暮らしを脅かす発電所は、もう止めて欲しい。」
今、新しい内閣になって、原発の方針が決められていく中で、若い世代が原発に対して声を上げることがすごい大切なことなんだと思います。
僕たちは今と未来への真剣な想いをハンストを通して示していきます。
幹太
1990年生まれ(平成2年)
twitter: @nandakandakanta
2009年に、上関原発の問題を通じて、原発問題に興味を持ちました。
電気を使う者として、他人事ではないことに気づかされました。
当初、なかなか報道されなかった問題の現地を、自分で見に行き、住民、作業員の話を聞き、自分なりに理解し勉強してきました。
そして、一人でも多くの人に、タブーとされている問題に触れ、考えてほしくて発信をしてきました。
3.11から半年、走り続けてきた自分の意思を、示しときます。
しおり
1992年生まれ(平成4年)
twitter: @stophamaokaYN
こんにちは、今都内で大学生をやってます、しおりです。
わたしは、いままで頼ってきた原子力というエネルギーから卒業したいと思っています。
3.11のあと、原子力発電によって、原発の近くに住む人・事故でヒバクした人・未来の命・被ばく労働者…、自分も含めて、たくさんの命がおびやかされていることを改めて感じて、一人ひとりのいのちを尊重する社会にしたいと思うからです。
ハンガーストライキについて、いのちを大切にしたいなと思っているのに、ある意味、自分の頂いた命を粗末にするような方法で発信するのはどうかと思われる方もいるかもしれない。他の方法があるんじゃないかと思うかもしれない。
もちろん私は、未来のエネルギー政策について現実的に、これからどうしていくべきかを、電力会社の方、役所の方、一般市民が話合って国の方針に関わらず決めて行くための場を地元で作ったり、大学で仲間と勉強会を実施したり、ハンガーストライキ以外の方法で原発のない社会を目指す活動もしています。
でも、日本のエネルギー政策を決める局面にある今、若者の想いを発信するアクションも必要だと思うんです。
もちろん、他にもっといい方法があれば私はそれをしたいし、むしろ教えて欲しい、一緒にどうしていくべきかみんなで考えたいです。
この10日間のハンガーストライキを成功させることが目的なのではなく、「原発によって脅かされる命」「未来の社会」について、私たち若者が真剣に考え、原発のない社会を作りたいと思っていることを、多くの人たちに知ってほしいです。
原発について、そして未来の社会についてそれだけ真剣に考えていることを、多くの人たちに知ってもらうことかが目的です。
私たち若い世代は、原発の負の遺産をこれ以上背負いたくない、そして最も放射能の影響を受ける子どもたち、その子たちに繋がっていく命に、これ以上の負の遺産を残したくありません。
今、既にある放射性廃棄物や漏れてしまった放射物質をどうするかを話し合える、次のステップに行きたい。
最後に、
たくさんの方の協力に感謝しつつ。
関口詩織
*********
一言
たくさんの方の想いでお腹いっぱいです。
ありがとう。
どっきょ
1989年生まれ(平成元年)
twitter: @masssssann
本名は山本雅昭
今、埼玉の獨協大学に通っている学生です。
3.11の地震があってから初めて原発の危険性を知りました。
猛毒をエネルギーにして電気を発電して、この猛毒をどうにも捨てることができない。
どんどん溜まっていく。僕は原発をこのように認識してます。
放射性廃棄物をガラス固化体にいれて地下300メートルに処分すると言われているけど、この放射線が消えるまでに10万年かかります。
こういう未来が確定されました。
でも、こうなってしまったのは政府や電力会社だけの責任ではなく、僕たち国民にも責任があると思います。
だからこそ、自分の為に、自分のまわりの人のために、自分の将来の子供たちのために、この原発の問題について、未来について、もっとみんなと一緒に考えたい。
政治家や原子力安全委員、行政の方々、電力会社に勤める方々、国民一人ひとりがこの状況を変えられる力を持っていると信じてます。
現在、この原発問題を巡って、様々な立場の中で対立関係が生まれてしまっている。でも、僕たち一人ひとりは同じ日本に住む人間です。対立の中で解決の糸口を探すのではなく、立場を超えてみんなが目指せる未来を探していきたい。今、それが必要とされているのだと思います。
僕はこのハンストを通して、この日本に住む人間として、自分の思いや考えを発信していきます。
そして、希望を見つけたいです。
******
『今回のハンスト概要』
人数:4人
年齢:19歳~22歳
期間:10日間(240時間)
日時:9月11日17時~9月21日17時
飲食:水と塩のみを摂取
<座り込み>
場所:経済産業省 正門周辺(霞ヶ関駅A12出口付近)
日時:9月11日は17時頃~20時頃
9月12日~21日は8時~17時半
******
『声明文』
声明文は請願書として9月11日提出予定でしたが、手違いで提出できないことになりました。
12日以降に申し入れ書と共に経済産業省に提出できるよう調整中です。
声明文
福島第一原子力発電所の事故で多くの方が故郷を追われ、また、暮らしそのものを奪われました。この原発事故が収束するまで、放射能が大気中と大地と海に垂れ流しにされます。
一度事故が起きてしまったら取り返しがつかなく、誰も責任が取れないことが明確になりました。
それだけではなく、原発は事故が起きなくても大量の温廃水などで自然環境を破壊し、何万年も管理しなくてはいけない大量の核のゴミを生みだします。
私たち若い世代には、すでに日本の54基の原発が生んでしまった、半永久に消えることない核のゴミと福島原発から漏れ続けている放射能を残されてしまいました。
しかし震災後も、新規立地計画されている上関原発建設予定地では、休みなく原発建設のための環境調査工事を進めています。
泊原発も国民になんの説明もなく営業運転を始めてしまいました。
私たち若い世代は、原発の負の遺産をこれ以上背負いたくありません。
そして最も放射能の影響を受ける子どもたち、その子たちに繋がっていく命に、これ以上の負の遺産を残したくありません。
私たちは命の糧となる自然や、命そのものを大切にすることを政策に反映してもらうように請願し、ハンガーストライキを10日間行います。
これは、これからこの地球で生きていく私たちの願いです。
請願内容
内閣総理大臣 野田佳彦 様
経済産業大臣・原子力経済被害担当大臣 枝野幸男 様
文部科学大臣 中川正春 様
外務大臣 玄葉光一郎 様
環境大臣・原子力発電所事故収束及び再発防止担当大臣
・内閣府特別担当大臣(原子力損害賠償支援機構) 細野豪志 様
上関原発をはじめとする新規建設計画を白紙撤回してください。
放射線量が高い、福島県内や周辺の県に住む方々の健康管理や避難後の生活面での保障、また事故による損害の補償を行なってください。
各原発の再稼働を検討する前に、原発事故の危険性と事故の責任の取り方を全国民に説明してください。
福島第一原発のような悲劇を、他国で繰り返さないため、原発輸出はやめてください。
原発、もんじゅ、再処理工場など全ての原子力施設の廃炉と省エネ・自然エネルギーの社会に向けた方針へ転換してください。
以上
【請願者】
山口県上関町民 岡本直也(20)
千葉県民 米原幹太(21)
愛知県民 関口詩織(19)
大阪府民 竹之下惟基(22)
大阪府民 松村元(20)
兵庫県民 釣琴美(27)
和歌山県民 田中希(17)
大阪府民 岡野朱里(19)
兵庫県民 児島げんき(18)
和歌山県民 深尾明加(18)
東京都民 高橋雄也(20)
東京都民 佐倉直人(20)
兵庫県民 後藤樹声(16)
兵庫県民 児島いのり(20)
兵庫県民 谷幸穂(18)
山口県民 東条雅之(27)
埼玉県民 須賀紗彩(20)
東京都民 河野夢以(18)
東京都民 藤原皓平(28)
埼玉県民 内田麻美(27)
大阪府民 久保陽平(18)
兵庫県民 児島こころ(22)
東京都民 山本雅昭(22)
宮城県民 清水るか(17)
以上、24名
******