金曜日, 1月 26, 2018

Re: 韓国から凄い舞台がやってきます(長文すみませんver.)



ごぶさたしておりますm(_)m
いつも公演案内ばかりで失礼いたします。
今回は私は出ませんのでご安心ください!w
 
劇団遊戯のホームグラウンド「ART CAFE 百舌」が
韓国から劇団「演戯団コリペ」さんを招聘します。
1/26(金)~ 28(日)に、三河島~日暮里の当劇場にて
3回のみの公演が行われます。
二人芝居です。
(あ、日本語字幕がございます。念のため)
 
演戯団コリペ( http://www.stt1986.com/ )さんは、
劇団遊戯の主宰 ペ・ミヒャン師匠が
創設メンバーとして長年にわたり所属し、
いわゆる看板俳優をつとめられていたところです。
世界的に活躍され、日本でも、BeSeTo演劇祭やSPAC、
アリスフェスティバルなどで公演を行ってこられました。
 
 
私、観たことないのに「凄い」というのもオカシイのですが。
 
前に、やはり韓国からの舞台を「百舌」で観て、
これがほんとに、自分の観劇史上たぶんベストに位置する
凄い舞台だったんです。
「黒白(こくはく)喫茶店」という二人芝居でしたが、
その興奮ぶりはツイッターに記しました。
https://twitter.com/6kanotaka/status/811829357152845825
https://twitter.com/6kanotaka/status/811830752610373632
「俳優の技量、熱意、集中力、演出、戯曲、照明、音楽、効果、
 解釈、深み、諧謔味、オリジナリティ。。およそ、瑕疵というものが
 思いつかず。これぞ「演劇」ということか。韓国・劇団ファム(厳岩)さん
 の「こくはく喫茶店」、見逃すにはあまりに惜しい舞台だと思います」
 
エジンバラ演劇祭で激賞されているのも見つけました。
「The Black and White Tea Room」(Donald Stewart)
http://fringereview.co.uk/review/edinburgh-fringe/2016/the-black-and-white-tea-room/
「私は自分の嗅覚を信じて、この舞台を予約して本当によかった」
 
…てか、この年末、京都でやってんじゃねえか!!(知らなかった…)
https://theatrehuamkyoto.wixsite.com/huam
あっ、流山児さん、西村博子さん、金守珍さんの劇評も。
 
で、この「こくはく喫茶店」の演出家 チャ・ヒョンソク(차현석 車賢錫)さんも
演戯団コリペのご出身。(在籍は長くなかったようですが)
 
 
で、今回のコリペさんの舞台は
それを上回る凄さ、と裵師匠から聞いています(伝聞かよ)。
 
 
ちなみ、演戯団コリペさんのBeSeTo演劇祭「小町風伝」での
CoRich「観てきた!」を見つけましたのでリンクを貼っておきます。
コメント6件中4件が「星5つ」です。
ミシュランを2つも上回っています!(意味不
http://stage.corich.jp/stage/49227/done
長いコメントが多いですが、ぜひ読んでみてください。
「ハンダラ」さんという方のコメントだけ貼っておきます。
(勝手にすみません)
 
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コリペの小町風伝
 
演劇団コリペ(1986年、釜山で結成)を率いる李潤澤氏の演出に
なる今作であるが、実は、1992年に李氏は太田省吾氏から直接
演出を頼まれていた。その時点で演出しなかったのは、太田氏の
オリジナルでは、沈黙に多くを語らせており、それは李氏とは、
逆の方法であった為、その時点では沈黙を言語化することを断念
せざるを得なかったのだと言う。互いに互いの力量を認め合える
だけのアーティストが、このような形で邂逅していたのである。
その後の二人の付き合いは続き、20年余を経た今日、李氏は、
かねてからの依頼に応えた。
 
因みに、現代韓国の演劇レベルは、世界トップクラスである。才能
が鎬を削る韓国内にあってコリペは、プロの集団、現在迄にいくつ
もの賞(東亜演劇賞、ソウル公演芸術祭での受賞、韓国演劇大賞で
の受賞等々)を獲り、韓国を代表する劇団の一つ。劇団員は、全員、
舞台収入だけで食っている。それだけに、志も高く、技術もプロの
それである。今作でも、日本の能と朝鮮半島へ伝わった騎馬民族の
サバンチギ、韓国に残る古典芸能の一つ、グッ、半島南部に残る
矢張り古典芸能・仮面を用いたトッブェギなどがさりげなく織り込
まれて伝統的形式を能面と対比させることで、単に歴史的推移ばか
りでなく、現代に於ける互いの文化の歴史的潮流と融合を含めた
ムーブメントの方向性をも示していると見ることができよう。
(追記2013.10.29)
 
幾重にも重ねられた時空と人間関係が、ひたひたと寄せる波のように
我々の心を浸し、生の総体迄体感させるような感覚を呼び醒ましてくれる。
 
夜と昼、光と闇、若さと老い、一瞬と永遠、これら総てが、思考を追求
することから解き放たれた不分明の央で、時に融和し、時に離れ、また
寄っては距離の近さに戦く様に顫え、生命のリズムに呼応し、永遠の愛
を一瞬に稔らせたかと思う瞬間に飛びさる。悠久の時が、波が我らに
ひたひた押し寄せるように寄せて足を濡らし絡め取る。
 
このようにして我ら観客は、夢とも現ともつかぬ劇空間にいつの間にか
取り込まれ乍ら、生命の息吹のようなものに、その気配や佇まいに出合う
のだ。一旦、西洋的な論理のオーダーを捨て、魂を猶わせてみよう。
其処には東洋が見えてくるはずである。
――――――――――――――――――――
 
 
あと、演戯団コリペの主宰 イ・ユンテク(이윤택 李潤澤)氏と
亡くなった蜷川幸雄氏との興味深い対談記事がネットにあったんですが
残念ながら削除されています。保存しときゃよかった。。
下記に矢野靖人さん(shelf)が少しだけ引用されていますので。
https://theatre-shelf.org/diarypro/archives/271.html
 
 
宣伝が足りず(_)、小さな劇場の座席にまだ余裕があるようです。
世界に通用する名演技や、真に質の高い舞台に間近に触れられる
非常に貴重な機会だと思います。
特に演技や演出の向上を志す演劇・映像関係者の方には
必見ではないかなと。

 
お見逃しなく、ご覧になることをオススメします。
私も、非常に楽しみにしております^-^
 
 

ご不明な点など、私までお気軽にお問い合わせください。

では出羽。
 
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演戯団コリペ「露宿の詩」
 
演出:李潤澤
出演:明佳男、呉東植
 
2018年1月26日(金)~ 28日(日)
1/26(金)19:00
1/27(土)14:00
1/28(日)14:00 ☆アフタートークあり
 
※ 開演の30分前に受付開始、20分前に開場です。
※ 日本語字幕がございます。
 
会場
日暮里 ART CAFE 百舌
東京都荒川区東日暮里6-28-5 サカイリ グリーンパーク B1
JR・京成「日暮里駅」より徒歩12分、JR「三河島駅」より徒歩4分
 
料金(税込)
前売:4500円、当日:5000円
 
ご予約・お問合せ
gekidanyuugi@gmail.com 080-4581-6417
https://www.quartet-online.net/ticket/koripe
 
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