土曜日, 10月 06, 2007

長さんと珠代と右腕とHONZIさん

ようやく仕事が落ち着いた今日、「長新太展ナノヨ」に行ってきました(@横浜そごう美術館)。
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/07/0908_chyo/index.html

絵本作家の長新太さんは、おととし、惜しくも亡くなられましたが、その絵は、僕らの世代(以降)に非常になじみあるものでしょう。
一番目にしたのは何だったかな。。子どもの頃にみんな読んでた、学研の「科学と学習」。あれの「学習」の別冊、「夏の読み物」。これ。
今回の展示でも、なつかしいライオンやネコ、鼻の大きいオジサンなどに会えた。

圧巻だったのは近作の、ピンクやオレンジ、黄色など、原色を大胆かつシンプルに使った絵群でした。遺作となった「ころころ にゃーん」のスゴ味は何だろうか。

10/8(月・祝)までやっていますので、ご興味ある方はぜひどうぞ。


・・・・と、そんなわけで、

「ラストヴァージン改訂版 珠代の不思議の秋のひと夜」、おかげさまで無事公演を終えることができました。
阿佐ヶ谷アルシェまで足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
ミュージシャン、スタッフ、役者のみなさん、そしてもちろん演出家! 大変お疲れさまでした。

先の日記へも、ご感想などいただいており、ありがとうございます。
今回はホントに人形の「珠代」、大活躍でした。これで人形作家デビュー(^-^)の麻由ちゃん、大変お疲れさま!!


小屋入りの10日前、実は右手右腕にシビレが来てしまいました。
さいわい、舞台には全く影響なかったのですが、仕事上、パソコン操作や文字を書く、ゲラをめくる・・といった動作を、速く行うのが辛くなってしまいました。要するに、それが原因だったんでしょう。

交通事故を起こして環境音楽を始めたブライアン・イーノ、あるいはボブ・ディランのバイク事故、あるいは、たけし・・・?^^;
というほどではもちろん無いですが、なんだか考えさせられました。
「なんと手ばかり幅を利かせる世紀だ!」と言ったのは、19世紀の詩人でしたが、うーん、、ホント、手(あるいは、左脳的なもの?)は休みナシ、働きすぎ、と実感しました。ちょっと、逆方向に揺り戻すキッカケになればな、と思います。


この日記の最後に、HONZIさんご逝去のことを書こうと思いましたが、どうにもうまく書けません。小屋入りの日、仕込みの最中に、突然知らされました。

HONZIさんはフィッシュマンズの4人目のメンバーだったような人で、UAとなど幅広い活動をされていました。
40CARATバンドのメンバーとして、すばらしいヴァイオリンを聞かせてくれていました。ここ数回は、健康状態がすぐれず、とのことで不参加で、次こそは、と楽しみに思い続けていました。

何度か打ち上げにも残ってくれ、ざっくばらんな四方山話を聞けたのが、思い出になってしまいました。
花園神社の見世物小屋のこと、フィッシュマンズのLong Season時のライブのこと、ノルウェーの音楽祭に出演してきたこと。。

HONZIさんのヴァイオリンは、地上をたゆたいながら天上に飛翔していくかのような音色なのですが、それが彼女をも連れて行ったということなんでしょうか。
いろんなバンド活動も始められていたし、あまりにも早すぎ、本当に残念でなりませんが、HONZIさん、今まで、本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。


HONZIさんの演奏が、さいわいYou Tubeで見れるようです。いくつかをご紹介しておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=hS0sR-LbzI0
http://www.youtube.com/watch?v=zyQER4WANE8
http://www.youtube.com/watch?v=mmYWFJ0FnmQ